Which Mirror Do You Want to Lick?



デザインが生み出すのは「虚構」か「真実」か。
リサーチと対話から答えなき問いを

「翻訳」するプロジェクト、
東京藝術大学陳列館にて展覧会を開催。



展覧会名:Which Mirror Do You Want to Lick?(どの鏡を舐めたい?)
     ーデザインにおける虚構と現実の狭間ー
開催会期:2021年10月18日(月)ー  11月7日(日)
開館時間:10:00-17:00(入場は16:30まで) *会期中無休・入場無料
開催会場:東京藝術大学陳列館 〒110-0007 東京都台東区上野公園12-8
お問い合わせ先:ハローダイヤル 050-5541-8600
主催:東京藝術大学 デザイン科 第4研究室(松下計教授)Visual Communication Visual Communication Lab、WMDYWTL? 日本展実行委員会(後藤哲也、橋詰宗、西まどか、松下計、室賀清徳、イエン・ライナム)



Organized by Tokyo University of the Arts, Department of Design, Laboratory No. 4, Visual Communication,
Which Mirror Do You Want to Lick?Japan Committee Patronized by CyberAgent, Inc., FUJIFILM Corporation, Kao Corporation (In ABC order) Supported by Nomura Foundation In cooperation with FUJIFILM Business Innovation Corp.,
The Japanese Graphic Design History Class at Temple University Japan

協賛:花王株式会社、株式会社サイバーエージェント、富士フイルム株式会社(50音順)
助成:公益財団法人野村財団
協力:富士フイルムビジネスイノベーション株式会社、テンプル大学ジャパン日本グラフィックデザイン史クラス

※ 新型コロナウィルスへの対応
・ご来場の際には必ずマスクの着⽤と、入口でのアルコール消毒、検温にご協力ください。
・ スタッフはマスクを着⽤しご案内させていただきます。
・熱や咳の症状がある⽅のご⼊場は、ご遠慮いただく場合がございます。
・お客様の来場が集中した場合には、入場制限をさせていただく場合がございます。
・状況により開催時間の変更させていただく場合がございます。

クラウドファンディングにご支援くださった方は受付スタッフまでお声がけください。返礼品をお渡しします。

Curator’s Profile

アバケ Åbäke
2000年夏にイギリスで結成されたデザインユニット。デザインの社会性、コラボレーション、文脈に意識をおき、映像、ダンス、読書、食や料理、教育、出版など活動は多岐にわたる。

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ソフィ・デデレン Sofie Dederen
ベルギー生まれ。キュレーター。2010年よりベルギーのグラフィックアート専門施設「フランス・マゼレール・センター」のディレクター。

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ラディム・ペスコ Radim Pesko
1976年チェコ生まれ。キュレーションや出版プロジェクトを行いながらアムステルダムを拠点に技術と言語の融合をテーマに活動するタイポグラファ、デザイナー。

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室賀清徳 Kiyonori Muroga
1975年新潟県生まれ。編集者。前「アイデア」編集長。グラフィックデザイン、タイポグラフィ関連書を中心に編集するほか、評論、講演、教育、キュレーションを国際的に行っている。

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鈴木哲生 
Tezzo Suzuki
東京藝術大学デザイン科卒業後、隈研吾建築都市設計事務所勤務。2015年KABKデン・ハーグ王立美術アカデミータイプメディア修士課程を修了。グラフィックデザイナー 。

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イエン・ライナム Ian Lynam
グラフィックデザイン、デザイン教育、デザイン研究を横断的に実践するデザイナー。テンプル大学日本校、ならびに、バーモント・カレッジ・オブ・ファイン・アーツ美術学修士課程専攻教授。デザインメディアへの寄稿やデザインに関する著作多数。

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松下計 Kei Matsushita
東京藝術大学デザイン科第4研究室 Visual Communication 教授。

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フェイクニュースやイメージ編集で正しさの定義が揺らぐ今日、デザインが生み出すのは「虚構」か「真実」か。デザインされたイメージや物体が立ち上げるオルタナティブ・リアリティをテーマに、2016 年のブルノ・ビエンナーレ(チェコ)を皮切りに欧米諸国を巡回してきたプロジェクト「Which Mirror Do You Want to Lick?(どの鏡を舐めたい?、略称WMDYWTL?)」の日本版が2021年秋、東京藝術大学を舞台に開催される。

実現しなかったデザイン案や実在しないアーティストの作品などをテーマに集めたこの展示は、近年のビジネスやテクノロジー指向の議論からは見えてこない、デザインの意味づけや問いかけとしての側面を浮かび上がらせる。開催される場所や時期にあわせて内容を発展させてきた同展だが、今回は日本および「教育」というコンテクストに挑戦。東京藝術大学の学生たちがキュレーターたちとともに同展のこれまでの展示内容を日本に「翻訳」する。また、テンプル大学ジャパン日本グラフィックデザイン史クラスも特別冊子で展示参加。

キュレーションを手がけるのは、クリティカルなデザインの最前線で活動するデザイナー集団アバケ、ユニークな書体デザインで知られるラディム・ペスコ、グラフィックアートのキュレーターとして活躍するソフィ・デデレン。また、日本巡回展のゲストキュレーターには東京藝術大学デザイン科教授の松下計、『アイデア』前編集長の室賀清徳、グラフィックデザイナーの鈴木哲生、イエン・ライナムを迎える。全42作品を対話とワークショップを通じて「翻訳」するプロセスのなかで、展覧会はさまざまな変化を遂げていった。本展は思想そして文化としての「デザイン」に向き合う重要な機会となるはずだ。